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SEPTEMBER 14, 2016

海外版担当者が、海外のポケモンカードゲーム環境をご紹介します 【ポケモンWCS 2016レポート】

開発1部 情報管理セクション 野元聖矢

クリーチャーズ開発1部所属の野元です。
開発1部はポケモンカードゲームの開発をしている部署で、僕は海外版進行管理や国内カードイベントの仕事を担当しています。
この記事では、そうした業務の視点から、「『ポケモンワールドチャンピオンシップス2016』(以下、「ポケモンWCS2016」)で見た海外のポケモンカードゲーム」をレポートしたいと思います。

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はじめに

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僕がポケモンWCSを視察するのは、2013年のバンクーバー大会以来です。

普段の業務が、海外版のポケモンカードゲームやイベント関係になりますので、ポケモンWCSを始めとする、海外で行われるイベントには注目していますが、日本にイベントの内容が伝わってくることは多くはありませんし、そもそも日本のプレイヤーが海外版のカードを見る機会も少ないです。

ですので、堅い話になりますが、この場を借りて海外でのポケモンカードゲームについて、先にご説明します。

海外版ポケモンカードゲームについて

現在、ポケモンカードゲームは、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、ロシア語に翻訳、展開されています。ポルトガル語とロシア語は、ビデオゲームでは対応していない言語です。
母国語以外の言語を使ってプレイしている国や地域もありますので、実際には言語数以上に多くの国々でプレイされています。

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ポケモンWCSは、そんなそれぞれの国の精鋭たちが一堂に集う、他にない貴重な場となっています。

今年は、ビデオゲームやポッ拳を含めて、全体で35以上の国から選手が参加しました。
世界中の人が同じ会場に集まっている、それだけでも胸の高鳴ることですが、その誰しもがポケモンを共通言語にバトルを繰り広げ、楽しんでいる。
この場では言語の壁などないかのように、自由にコミュニケーションを取っているように思えて、すこぶる羨ましいです。
大昔、思い立ってエスペラント語の参考書を探して買った自分の心境を思い出します。

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各国のポケモンWCS2016までの道のり

では、皆さんが「ポケモンWCSに参加したい!」と思ったら、どうしたらよいのでしょうか。出場条件や選出方式は、年や国によって変わることがあります。今年の日本と北米・欧州の状況をご紹介します。
まず、今年の日本では、5月に行われた「ポケモンカードゲーム カメックスメガバトル」の各会場にて上位に進出した選手が、ポケモンWCS2016に参加することができました。日本ではこれまで、その年に行われる公式大会で勝ち上がった選手がポケモンWCSへの参加権を得るということが多かったです。

これまでに日本国内で行われた「リザードンメガバトル」「レックウザメガバトル」「カメックスメガバトル」のトロフィー。これらを目指して戦ってきた選手たちが次に目指すのは、世界チャンピオンの称号です。

これまでに日本国内で行われた「リザードンメガバトル」「レックウザメガバトル」「カメックスメガバトル」のトロフィー。これらを目指して戦ってきた選手たちが次に目指すのは、世界チャンピオンの称号です。

北米や欧州で今年行われた選出方法は、日本とはだいぶ違っていました。「チャンピオンシップポイント」と呼ばれるポイントを稼ぎ、必要数のポイントを集めた選手がポケモンWCS2016に参加できるようになる、というものです。「チャンピオンシップポイント」は、年間を通じて幾度も行われる大会で良い結果を残していくことで、どんどん貯まっていきます。
韓国は、独自の選出方法を取り入れており、年によっても方法が変わることが多いようです。

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ポケモンWCSのトロフィーはピカチュウです。 入賞者に贈呈される特別なカードも、トロフィーをイメージしたイラストになっています。

ポケモンWCSのトロフィーはピカチュウです。 入賞者に贈呈される特別なカードも、トロフィーをイメージしたイラストになっています。

世界一の座を賭けた3日間の戦い

ポケモンWCS2016は、Day1(予選1)、Day2(予選2と本戦)、Day3(決勝戦)で行われました。
プレイヤーはDay1、人によってはDay2から参加し、Day3の決勝戦で勝利することを目指していく構造でした。 

予選はスイスドロー形式(対戦成績が同程度のプレイヤーとの対戦を規定回数繰り返していく形式)で行われました。

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写真はマッチング表で、誰とどの席で対戦するのかが書かれており、会場に貼りだされます。
この表を見ようと選手が集まる、まるで中学受験の合格発表のような光景は、ポケモンWCSお馴染のものとなっています。 

先ほど記した通り、35ヶ国以上の国からやってきた選手たちですが、選手がどこの国の出身なのかは、国旗のアイテムやTシャツでも身に付けていない限り一目では判りません。
ただ、このマッチング表には選手の出身国が記載されているので、選手たちは相手がどこの国の選手なのか、知ることができます。
国際色豊かな、華やかな会場の中では、国を代表する、1vs1の熱いバトルが繰り広げられています。

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海外での対戦について

さて、次はカードゲーム対戦卓の様子を見てみたいと思います。
1枚目の写真が日本で今年行われた「ポケモンカードゲーム カメックスメガバトル」での卓で、2枚目の写真が今回のポケモンWCS2016での卓です。

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前提として、ポケモンカードゲームは、世界中同じルールで遊ぶことができます。
ですので、対戦卓にあるものも全く同じでもおかしくないのですが、この写真を比べると幾分か異なることが分かります。卓を見た僕の感想ですので、実際とは異なるかもしれません……。 

まずは、対戦する場に敷くプレイマット。 

海外の皆さんは、自分のハーフプレイマット(1人ぶんの場だけが記された、半分サイズのプレイマット)を持参している人が多かったです。  

また、デッキシールドについては、海外の選手は無地のものを使う様子がよく見られました。「個性を出すのはハーフプレイマットで」ということなのでしょうか。

無地のもの以外では、日本で発売されているデッキシールドを手に入れて使用する海外の選手や、海外限定のデザインを使用する日本の選手などがいて、とてもバリエーション豊かでした。机の上に置いたぬいぐるみや、身に付けているキャップや洋服と合わせている選手もおり、こだわりを感じることができました。

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使っているデッキシールドには、選手ごとの個性がよく表れています。

使っているデッキシールドには、選手ごとの個性がよく表れています。

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対戦風景を見ていると、どんなアイテムを使っているかで、どのような楽しみ方をしているかが分かり楽しいです。皆さんはどれが好みでしょうか??
ちなみに僕はデッキケース、デッキシールド、プレイマットなど、アイテムを全て同じポケモンで統一するのが好きです。
大好きなサクラビスで統一したいのですが、なかなかグッズが発売されません。

海外のカード

時期に差はありつつも、ほとんどのカードは各言語に翻訳され、発売・配布されています。
ただ、手に入るのが日本だけ、海外だけ、というカードも中には存在します。ポケモンセンターなど、店舗限定で売られているものがそうです。 

ですので、そうしたものを海外の方へのお土産にすると、こんなにも喜んでもらえます!(※個人差があります)

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皆さんも、海外のプレイヤーとどこかで交流する機会がありましたら、日本語版のカードでトレーディングをすると、とても楽しい思い出になると思いますよ!
僕も、現地スタッフの方から、日本では手に入らないキングドラ、ギャラドスのカードや、ハーフプレイマットをお土産にいただきました。
ハーフプレイマットは、海外の拡張パックのパッケージイラストのデザインです。
かっこかわいいですね!
ラティオスの口元がチャーミングです。

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海外の店舗事情

せっかくサンフランシスコに来たので、会場近くでポケモンカードゲームを売っていそうな場所に行ってみました。

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こちらは会場の隣にある日用雑貨系のスーパー。構築済みデッキと呼ばれる、海外版のデッキ商品が並べられています。
何とも強そうなポケモンがいっぱいいます。同じポケモンカードゲームながらも、日本とは受ける印象がだいぶ違います。 

近くの棚には、拡張パックが3パックにピンズやコイン、プロモカードがセットになった商品が並べられていました。ピンズ入りの商品は日本では売っていませんが、海外では人気の定番セットです。

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この写真はゲームショップでのもの。
こちらでもガラスケースに入ったポケモンカードゲームがありました。
アメリカでは、ドラッグストアで雑貨を売っていたりしますので、そこでもポケモンカードゲームを見かけることができます。 

ポケモンカードゲームは、基本的に全て僕たちクリーチャーズで開発しています。日本で作ったカードが、各言語に翻訳され、世界中に展開されています。
先ほど紹介した日本では手に入らないカードや、海外版の拡張パックのパッケージに描かれている日本とは違うイラストも、クリーチャーズで制作しています。
自分たちが一生懸命作ったものが、こうして世界中に展開されているのはとても嬉しいことですし、その様子を実際に目にすることができたのは、とても良い刺激になりました。 

皆さまも、海外でポケモンカードゲームが売られているのを見かけた際には、ぜひ日本から世界に発信されているんだ、という事を感じてもらえると嬉しいです。

まとめ

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今回、全世界のユーザーが一堂に集い、対戦する様子を見て、それぞれの国、それぞれの環境、様々なものを乗り越えてこの場所にいるのだと思うと、とても胸がいっぱいになりました。
アメリカでの話を中心に書きましたが、これがヨーロッパだとまた違った文化があるのかもしれません。 

ポケモンカードゲームというもの自体は、どの国でも、どの場所でも変わりませんし、対戦、コレクションなど、色々な遊び方があって然るべきと思います。
ただ、それぞれの遊びの中で、このポケモンWCSという大会をちょっとでも思い出すと、遊びへの心持ちもなんだか変わってくるような気がしています。 

ポケモンWCSの会場は、そうおいそれと行ける場所にはありませんので、行かれた皆さまが、ぜひその様子を伝えていただければ幸いです。
来年も、どのようなバトルが生まれるのか、とても楽しみです。

来年のポケモンWCS2017はアナハイムでの開催です!

来年のポケモンWCS2017はアナハイムでの開催です!

おまけ

最後に、「野元のいる風景 in SF」をお届けします。

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(野元聖矢)

 

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