ドット絵や2Dグラフィック全盛期にドッターとして活動してきたクリーチャーズの3DCGクリエイター『HGT』が、誰でもできるドットの描きかたをレクチャーします。
いままでドットを描いたことがない人にも興味を持ってもらえるよう、カンタンていねいに説明します!
今回は、この講座用にデザインした2等身のちびキャラを作画してみましょう。このサイズだと、いかにもドット絵らしくて、アイコンとして使ってもかわいいですね。
ちびキャラのテンプレートを作る
好きなように描き始めてもいいのですが、慣れないうちは形状が安定しづらいです。ですので、最初にイラストの軸となるテンプレートを作っておくと、とても描きやすくなります。同じようなキャラを量産するときにも便利ですよ。
描いたドット絵を保存する
完成したテンプレートは保存しておきましょう。
このテンプレートを使えば、キャラを量産したり、パーツのバランスを変えて違うサイズのキャラを描いたりするときに流用できます。
STEP 3
種類を変えたら、その上にある「ファイル名」の「.edg」より前をわかりやすい名前に変更しましょう。
今回は「template.edg」としておきます。
※もし保存するドット絵を他のツールでも使用する時は「png形式 (もしくはbmp)」でも保存しておいてください。「EDGE形式(*.edg)」で保存したものは他のツールに移行することができませんのでご注意ください。
髪の毛や服の形を作る
それではキャラクターらしい造形を描いていきます。
下の手順を参考に、髪の毛や洋服のシルエットのドットを打っていきましょう。
影の色や細部を塗ってちびキャラの完成
最後は、いよいよ影や細部の色を塗って仕上げです。
少しだけアレンジと、色のまとめ
上手にちびキャラは描けましたか? これをベースに、色、髪型、目のバランスなど、自分なりにアレンジして練習してみてくださいね。
最後に、完成したちびキャラの色にもう少しだけ手を加えてみました。髪色を変えたり、ハイライトと影を付けくわえています。こちらも試してみてくださいね。
★今回作った色リスト★
背景色 →「赤100」「緑120」「青120」
黒 →「赤000」「緑000」「青000」
白 →「赤255」「緑255」「青255」
肌色 →「赤255」「緑230」「青210」
スカート影部分 →「赤245」「緑190」「青135」
ほっぺの肌色 →「赤255」「緑145」「青90」
最後にアレンジした色
髪色 →「赤120」「緑120」「青120」
髪影部分・靴 →「赤090」「緑090」青090」
髪のハイライト →「赤220「緑220「青220」
顔影部分 →「赤245」「緑190」「青135」
次回は、ドット絵を描き始める前に知っていて損はない基本の技術や表現方法について、レクチャーします!
講師:HGT
専門学校卒業後ゲーム業界へ入る。ドッターとして多数のゲームのキャラや背景画、エフェクト(アニメ含む)などを手がけてきた。途中グラフィック以外に企画等も経験。現在は株式会社クリーチャーズにて主に3DCGデザインを担当している。趣味は散歩や料理、休日は映画を観たりして過ごすことが多い。ジャンル問わず創作活動が好き。